治験には主に製薬企業、治験担当医、被験者の3者が関わっている。これらの3者間に入って治験の目的やリスクの説明、治験の資料の収集・報告、マネジメント、診察への同席、服薬指導、日程の調整、被験者からの相談や問い合わせ対応、カウンセリングなどを担当するのが治験コーディネーター(CRC)である。
治験コーディネーター(CRC)とは、新しく開発された薬が世の中で販売される前に、その効用と安全性を確認するために行う人に対する臨床試験(治験)の専門家で、治験全般の支援を行う。
治験コーディネーター(CRC)は他の医療系の職種よりも勤務時間や休日が規則的であると言われている。では、治験コーディネーター(CRC)の実際の一日を見てみよう。
まず、朝の9時ぐらいに治験が行われる病院や施設に出かけ、治験に関わる医療従事者へ治験の周知・協力をお願いする。そして、被験者のカルテや検査結果をチェックするなど治験の事前準備を行う。
治験に参加する被験者が病院や施設に到着した後に、被験者の健康状態や治験薬の副作用の有無などをヒアリングし、採血や採尿などの検査を行う。この検査は治験の資料として大切になるため、正確に行われるよう確認する必要がある。また、日常の被験者とのさりげない会話から被験者から治験に必要な情報を上手に聞き出すことも大切だ。
被験者に医師の診察を受けてもらった後は、治験コーディネーター(CRC)は被験者に対して治験薬についての疑問に答え、サポートを行う。午前中の業務が終わった後に昼休憩へと入る。
昼休憩後は、被験者対応以外の業務を行う。例えば病院や診療機関内の治験に関わる医療従事者との調整だ。治験をスムーズに進めるためには病院や診療機関の各部署との連携や協力が必要になるため、小まめにミーティングをすることを心がける。医師から治験の指示や助言をもらい、治験をスムーズに進めるために段取りを改善する。
現場との調整が終わった後は製薬企業への報告文書の作成、治験資料の取りまとめなど事務処理を行い、次回の治験を準備して一日の仕事が終わりとなる。夕方5時頃には全ての業務が終わり、6時頃には退社するのが一般的だ。
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治験コーディネーターの仕事内容②
■治験とは
新しい薬を開発し、医薬品として販売するためには、事前に承認、認可してもらうことが義務づけられています。そのために、厚生労働省承認前の薬剤を患者や健康な人に投与して、有効性や安全性を確かめることが必要になります。この、「新薬開発」の為の「治療を兼ねた試験」のことを「治験」といいます
■治験コーディネーター(CRC)とは
厚生省令GCP第2条において、「治験実施医療機関において、治験責任医師または治験分担医師の下で治験に係る業務に協力する薬剤師、看護師、臨床検査技師、その他の医療関係者をいう」と規定されています。 CRCは看護師、薬剤師、臨床検査技師、その他の医療関係者があたる事が多く、院長の承認を受け、治験依頼者(モニター)や医療機関内のスタッフ、治験責任医師、治験分担医師、治験薬管理者、検査部門担当者、医事課、病歴室スタッフ他ならびに、被験者との間を調整(コーディネート)する役割を担っています。
■臨床開発モニター(CRA)とは
厚生省令GCP第2条において、「治験が適正に行われることを確保するため、治験の進捗がこの省令及び治験の計画書に従って行われているかどうかについて、治験の依頼をした者が実施医療機関に対して行う調査をいう」と規定されています。CRAは薬剤師、MR、看護師、臨床検査技師、その他の医療関係者があたることが多く、治験に関する治験契約、モニタリング業務、症例報告書チェック・回収、治験終了の諸手続きなどを行います。このモニタリング業務は新GCPの二大目的が達成されているかどうかを確認する、最も重要なものになります。